毒親からの脱出 第六話「改名」
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はじめに
この記事では、私が毒親から受けた仕打ちや、逃げるために行った様々なことを、体験談を交えて紹介していきます。
・虐待の記憶
・家出
・キラキラネームからの改名
・分籍
主にこの4つに関してお話していきます。
現在家出を考えている方や、毒親に苦しめられている方に、この連載が少しでも参考になればと思います。
今回は、実際に私が家庭裁判所で改名手続きを行った経験をもとに、具体的にどんな用意が必要なのかということについてお話していこうと思います。
改名に必要な書類集め
「改名をする」と決めてから、私が準備したのは下記の通りです。
・友人から「改名後名義での年賀状」をもらう
・銀行などの名義を「改名後のよみがな」にする
・Amazonなどの「配達先名義」を改名後にする
・過去の自身のTwitterや日記を印刷し、まとめておく
それぞれについて軽くふれていきます。
改名後名義の年賀状(重要!)
改名を考えた方が一番最初に用意すべきなのはこちらです。
「改名予定の名前が周知されており、現在の名前を使い続けるのが困難」という理由で改名手続きを進めていくことができます。
「自分以外の人に改名予定の名前で呼んでもらっている」という事実を、年賀状という形で証拠に残すのは、家庭裁判所にもかなり有効でした。
私は3~4通しか用意できていなかったのですが無事に改名できたので、お知り合いにお願いしてみましょう。
銀行名義等の「よみがな」変更
実は、名前の「よみがな」は自由に変えることが出来るんです。
手続きで変更が必要なのは戸籍上の「氏名」のみ。それの「読み方」に決まりはありません。
これを利用して、銀行名義等、様々な書類の名前の「よみがな」を、「改名予定の名前のよみがな」に変更することができます。
「よみがな」を変更するメリットとしては、「○○(改名前の漢字)と書いて○○(改名予定のよみがな)と読むんです!」というロジックを用いて、学校や病院で改名後の名前で呼んでもらえることが挙げられます。
呼ばれたくない名前で呼ばれることを防ぐこともできますし、改名手続き前から新しい名前を周知できることにもつながります。
応急処置的ではありますが、利用する価値はあります。
また、上記に関連して、名前の「よみがな」だけを変えたい人は家庭裁判所に行かずともすぐにできますので、明日にでも変えてしまいましょう。
「配達先名義」の変更
家庭裁判所に提出する証拠として、「改名後名義で届いた郵便物・宅急便の伝票」も持っていきました。
年賀状と比べると効力は落ちるようですが、無いよりはマシなようです。
Amazonなど、オンラインストアの配達先名義は簡単に変えられますので、変更したうえで何度か商品を買っていきましょう。
過去の日記やTwitterでの投稿を用意
家庭裁判所では、氏名の変更の手続きを弁護士さんが代理で行ってくれます。
そのため、弁護士さんに自分がどうして改名をしたいのかを説明する必要があるのですが、それを補強するためにも過去の日記などがあると便利です。
私の場合は、この書類自体が改名の手続きに直結することはありませんでしたが、弁護士さんが使えるカードを増やすという意味でも、出せる証拠は出せるだけ出しておくべきです。
一か月程度で改名の手続きは完了
私の場合、改名の流れは下記のように行われました。
家庭裁判所で書類を記入、証拠を提出
↓
後日、弁護士さんとお話。改めて現状を説明する
↓
お話の後、弁護士さんと裁判所での手続きが開始。(私はその日に終了しました)
↓
後日、改名の決定。手紙で通知がくる。
↓
通知の紙を持って、役所へ向かう。氏名の変更手続きを行う。
↓
改名完了。新しい戸籍と、住民票をもらう。
長い道のりではありますが、改名を終えたときの嬉しさは言葉に出来ないほどでした。
毒親との嫌な記憶が名前にも紐づいていたので、それからの暮らしは心が軽くなりました。
改名をすると当然、元の名前に戻ることは難しいので簡単に決断はできないかもしれませんが、
「キラキラネーム」に悩まされている人は、検討してみてください。
次回予告
一人暮らしをし、名前も変えた私。
心の精算をするためには、もう一つ「縁を切る」必要がありました。
それでは、今回はこの辺で。
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