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「インフルエンサー」=「面白い」ではない。数字に騙されるな。(アテンションエコノミー)

はじめに

皆さん、こんにちは。

突然ですが、私は昨今のとある「風潮」が許せません。

どんな風潮かというと、

インターネット上のコンテンツが、「内容」ではなく「数字や雰囲気」で評価されてしまう風潮です。

今回は、この件に関して非常に腹が立ったため、記事にしていこうと思います。

分かりづらいところもあるかと思いますが、最後まで読んでいただきたいです。

 

簡単にこの記事の概要をまとめると、

 

1.今いる「人気者(インフルエンサー)」の大半は、人を騙して人気を得てきた。

2.「人気者(インフルエンサー)」は金目当てで活動しているため、応援すると無駄遣いをさせられる羽目になり、社会の格差も広がっていく。

3.あえて「無名の活動者」を探していくことで、自分が本当に「面白い」と思えるコンテンツが見つかる。

 

といった感じです。それでは、ご覧ください。

 

 

皆さんには、最近ハマっていることはありますか?

例えばYouTuber、Twitter上のインフルエンサーだったり、Twitchのゲーム配信者だったり。

おそらく、「もともと有名だったコンテンツ」にハマっている人が大半でしょう。

それを踏まえたうえで、もうひとつ質問です。

 

あなたが今ハマっている「それ」、本当に面白いですか?

 

数字や雰囲気に「これは面白い!」と、思い込まされていませんか?

 

数字や雰囲気とは、Twitterならその人のフォロワー数や、ツイートへのいいね、RT、リプライの数。

YouTubeなら登録者数、動画の再生回数、高評価数、コメント数。

 

生配信なら同時接続数、コメントの勢い。

 

こういったものに、自分の感情をコントロールされていないか、一度考え直してみてもらいたいんです。

 

 

人気を「買う」時代

 

実際に、企業や事務所が「数字や雰囲気」を利用している例はいくつもあります。

 

togetter.com

まずは、ネットアイドルの「すとぷり」が行っていたツイキャス同時接続数水増し「疑惑」(一応疑惑としておきます)。

 

 

mesomablog.com

こちらは、VTuber事務所「ホロライブ」が行っていたYouTube Live同時接続数水増し「疑惑」。

 

 

最近話題になったのは、「トラック女子アカウント」の案件「疑惑」です。

 

このような行為は、毎日のように行われています。

 

そして「水増し」をした結果、実際に多くの人々に支持されるようになります。

 

今や、事務所や企業、大金持ちが「インフルエンサー」をお金の力で無理やり作り出す時代になってしまったのです。

 

 

どうして「水増し」で人気が出るのか。プラットフォームの問題点。

 

では、何故こんな反則めいたことがまかり通るのでしょうか。

 

それは、数字に飛びついてはしゃいでいるあなた達のせいです!!!!!

 

。。。と言いたいところなのですが、そうではありません。

 

YouTubeTwitter、Twitchの「仕組み」自体に問題があるのです。

 

例えばYouTube

どんなことを検索しても、一番上に出てくるのは「再生数が多い」動画です。

再生数が少ない動画は、そもそも検索結果に出てきません。

 

Twitchでも同じです。

視聴者が多い順に、配信がずらっと並んでいます。

視聴者数が少ないと、見つけてもらうことすら大変です。

 

Twitterなんかは特にひどく、

いいねやRTが多い投稿が、フォローもしていないのに「おすすめ」として出てきます。

 

そして、これらの「数字」は先述した通り、お金で買えてしまいます。

 

真面目に活動しても、検索で出てくることはなく、クリックすらしてもらえない。

 

コンテンツの質で勝負させてもらうこともできないのが、現状なんです。

 

 

「作られた人気者」を応援することは、お金の無駄

ここまでお話ししたことに、「それの何が悪いの?面白ければいい」と考える人も居るかと思います。

しかし、こういった「作られた人気者」たちには見過ごせない共通点があります。

 

それは、「お金を稼ぐことを一番に」活動しているという点です。

 

「人気」を金で買うのも、偽りの知名度に騙されたファンたちからお金を巻き上げるための行為です。

だからこそ、話題になり始めた直後にグッズ販売などを始め、お金を稼ごうとします。

そんな人たちにお金を出すなんて、一番の「無駄遣い」ですよね。

 

もしあなたが好きなアーティストやYouTuberが、最初から「あなたからお金を巻き上げます!!」と言って近づいてきていたら、ファンになっていましたか?

 

一度立ち止まって、自分が「好きだと思い込んでいる」コンテンツが本当に面白いのか、周囲の人が全く評価していなくても好きと思えるのか、考えてみてほしいです。

 

既に熱中してしまっている人に、このメッセージは届かないかもしれませんが。

 

人に「この人は人気がある」と信じ込ませて金を巻き上げるなんて、カルト宗教と何ら変わらないと思いますけどね。

 

 

聴衆の「矛盾」

こういった「偽りの人気者」を応援している人たちって、色々矛盾していると思います。

 

「格差拡大」を嘆いておきながら、自分より稼いでいる人たちに喜んで投げ銭する。

 

「一人一人の個性を活かす社会に!」と言っておきながら、自分は「流行りもの」に熱狂するモブキャラ。

 

自分が不満に思っている社会を、自らが生み出していることに気付いてほしいです。

 

 

今こそ「無名の活動者」に目を向けて

では、「偽りの人気者」に騙されないようにするためにはどうすれば良いのでしょうか。

 

私は、あえて「無名の活動者」に目を向け始めてほしいと思っています。

 

そもそも、お金を出さないとコメントすら読んでもらえないような人たちを応援する意味はないんです。

彼らは「人気者」かもしれませんが、「自分が一番面白いと思えるコンテンツ」を提供しているとは限りません。

 

お散歩感覚で、無名の活動者たちのコンテンツに触れてみてください。

 

必ず、あなたが「面白い!応援したい!」と思える人がいます。

 

お金を取られることもありません。

 

どんなコメントをしても、大切に受け取ってもらえるはずです。

 

収益化もままならないのに真面目に頑張っている彼らに、目を向けてください。

 

様々なサイトの検索結果で「再生回数・視聴者数が少ない順」に並び替えることから始めてみてください。

 

自分が本当に面白いと思えるコンテンツを見つけることは、自分自身の新たな一面を見つけ、個性を伸ばすことにもつながります。

 

おわりに

私は、今のコンテンツの評価のされ方は偏り過ぎていると思います。

1万人の活動者が居て、10万人の視聴者が居ると仮定しましょう。

 

たった1人の活動者が、8~9万人の視聴者を独占しているのが現状です。

 

でも、そんなに多くの人が活動者1人を「一番面白い!」と思うことなんてありえないんですよね。

人間、十人十色なんですから。異常としか思えません。

 

1万人の活動者一人一人に、10人ずつ視聴者が付く。

 

そんな社会になってもらいたいなと強く思います。

 

そうすれば、企業がお金の力でブームを作り出す「画一的なコンテンツ」に囲まれた今の暮らしより、きっと楽しい日々が待っているはずです。

 

ここまで読んでくださった方々、是非力を貸してください。

 

そして、こんなに小さなブログをいつも読んでくださっている方々。本当にありがとうございます。

 

長くなりましたが、今回はこの辺で。

 

(8/30追記)この現象、アテンションエコノミーと呼ばれているらしいですね。

私以外にも問題提起をしている方がいて、少しうれしい気持ちになりました。

いつか私たちが正当に評価される時が来ると良いですよね。