毒親からの脱出 番外編「家出のやり方」
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はじめに
この記事では、私が毒親から受けた仕打ちや、逃げるために行った様々なことを、体験談を交えて紹介していきます。
・虐待の記憶
・家出
・キラキラネームからの改名
・分籍
主にこの4つに関してお話していきます。
現在家出を考えている方や、毒親に苦しめられている方に、この連載が少しでも参考になればと思います。
今回は番外編と題しまして、私が「家出」をするために行ったアレコレを説明していこうと思います。
家出のために必要なもの
家出をするうえで意識しておくべきことは、主にこの3点です。
・行き先
・お金
・ストーカー対策
それぞれについて解説してきます。
家出の「行き先」
家出をするうえで、失敗しないためにも行き先を決めることは大変重要です。
私がおすすめする行き先は、「血縁者や親戚の家」です。
メリットは下記の通り。
・逃げ込んだ後に、連れ戻される危険性が少ない
・両親への対処をお願いしやすい
・友人などの家に行くよりは「迷惑をかけている罪悪感」が少ない(個人差はあります)
また、あなたが未成年の場合は血縁者や親戚以外の家に逃げ込むと、逃げ込んだ先の人たちが警察のお世話になる可能性もあるため、なるべく避けたいところではあります。私は祖父母の家に逃げ込みました。
しかし、親戚などに助けてもらえないことがあるというのも事実。
そういった場合は、インターネットで一番近くの児童相談所を調べて、そこに飛び込むしかありません。
インターネットが使えない場合は、「189」に電話をし、事情を説明すれば、助けてもらえます。
家出にかかる「お金」
家出をする場所によっては、お金がかかります。
最低でも「逃げ込む場所までの片道切符代」は用意しておきましょう。
18歳以上であれば、逃げた後、新しく部屋を借りるというのも一つの手です。
部屋を借りる場合は、2~30万円必要になるので、こつこつ貯めていきましょう。
保証人は逃げ込んだ先の人にお願いしても大丈夫なので、ご安心ください。
保証人が居なくても、保証会社にお金を払うだけで借りることが出来る部屋もあるはずですので、不動産会社に飛び込んでみてください。
ストーカー(両親の追跡)対策
私が家出の際に一番危惧していたのは、親が追いかけてくるのではないかということです。
親の権限というものは非常に強いもので、
勝手に子どもの住民票を取り、住所を知ることが出来るのです。
これでは、どこに逃げても安心することが出来ません。
これに対しては、お住まいの場所の市役所、区役所にて「住民票閲覧制限」を行ってもらうことで対処することが出来ます。
しかし、この制度にも穴があります。
基本的に「閲覧制限」をかけてもらえるのは、「暴力による虐待」の被害者のみであり、「言葉による虐待」「経済的虐待」の被害者は対応してもらえないことが多いです。
私自身、直近で暴力を振るわれていたことは無かったため、門前払いされてしまいました。
こうなると、他者による両親への説得を頼るしかありません。
私の場合は、逃げ込んだ先の祖父母から両親に強く言ってもらい、二度と連絡をよこさないと確約してもらいました。
ただ、正直安心できていないというのが現状です。
「住民票閲覧制限」のハードルを、より被害者に寄り添ったものに設定しなおしていただきたいと強く思います。
加害者が得をするような現状の制度では、苦しむ人が増えるばかりです。
最後に
私が現在安心して暮らせているのは、祖父母が親を実家で事実上軟禁してくれているからです。
もし祖父母がいなくなってしまったら、、と考えると恐ろしいのですが、これ以上出来ることは海外に逃げることくらいしか思いつきません。
ただ、今はオートロック付きの家に住んでいるので、「万が一家に飛び込んできても警察を呼べば大丈夫」と思えています。
虐待を受けた子供の苦しみは、親がこの世からいなくなるまで無くなるものではないでしょう。
少しでも楽しく生きていけるように、一緒に頑張っていきましょう。
それでは、今回はこの辺で。