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毒親からの脱出 第三話「ようやく見つけた『逃げ道』」

 

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はじめに

この記事では、私が毒親から受けた仕打ちや、逃げるために行った様々なことを、体験談を交えて紹介していきます。

・虐待の記憶

・家出

・キラキラネームからの改名

・分籍

主にこの4つに関してお話していきます。

現在家出を考えている方や、毒親に苦しめられている方に、この連載が少しでも参考になればと思います。

 

今回は、私がどのように「家出」に関わる問題をクリアしていったのかについて、お話していきたいと思います。

 

「給付型奨学金」という選択肢

家出を決意した私ですが、「どうせ家出をするのなら、徹底的に縁を切ってやりたい」とも考えていました。

「高校を出たら、遠い大学に行く」という選択もありましたが、ここで親のお金に頼ってしまったら終わりです。

そもそも、お金を出してくれるはずもありません。

縁を切るには、経済的にも自立する必要がありました。

そこで目に入ったのが、「給付型奨学金制度」です。

成績優秀な学生が、教師からの推薦を経て、審査を通れば、無償で大学に通うことができる。

勉強だけが取り柄だった当時の私は、「これだ!」と思いました。

高校時代は学年トップの成績だったので、担任の先生にこの制度を説明し、すぐに推薦を頂きました。

しかし、いくら校内で優秀な成績だったとしても、審査に通らなければ奨学金を受け取ることは出来ません。

その日から、私の生活のすべてが勉強に費やされました。

 

家出の為に、ひたすら「勉強」

地獄の日々から何としても解放されたかった私は、四六時中勉強に取り組みました。

しかし、自宅は全くもって勉強に適した場所ではありませんでした。

一つの部屋で音を出すと、すべての部屋に響きわたる。そんなプライバシーの欠片もない空間では、集中して勉強が出来るはずはありません。

私は、色々なところに足を運ぶことにしました。

公民館の広場。

親友の部屋。

勉強用に無料開放されている施設。

「赤本」を何冊も抱えて、その場所に転がり込みました。

 

中でも一番お気に入りの場所だったのが、スーパーのイートインスペースです。

沢山の机と椅子が置いてあったのですが、いつも空いていました。

「50円のわらびもち」

「半額で60円になったパン」

「45円のアイス」

そんな激安の商品を買っては、何時間も勉強しました。

店員のおばちゃんが応援してくれたのも、良い思い出です。

 

学校でも、始業前、休み時間、放課後は常に勉強していたので、多くの人は私に寄り付かなくなりました。笑

それでも時間が足りず、先生一人一人に掛け合って、授業中に自習させてもらうこともありました。

専門的で分からない問題は、先生に何度も教えてもらいました。

周りの人たちに支えられ、私は数千時間も勉強に集中できたのです。

 

努力が実を結び、ついに選ばれる

勉強を続ける中で、全国の学生が参加する「模試」が開かれました。

この模試では、全国の順位や、志望大学別の順位も判明します。

ひたすらに勉強を続けてきた私は、絶対に結果を出そうと取り組みました。

数週間後、結果が届きました。

なんと、私は第一志望の大学の志望者の中で、1位を取ることが出来たのです。

担任の先生と一緒に大喜びし、奨学金の推薦書にその結果も添付してもらいました。

しばらくして、大学から連絡が届きます。

私は、大学に合格さえすれば、奨学金を受け取ることが出来るようになりました。

今までの努力が、実を結んだ瞬間でした。

 

やっと、こんな家から出ていくことが出来るんだ。

大学に合格するまでもう少しの辛抱だ。

私は、経済的自由も手に入れることが出来ました。

 

次回予告

大学に合格さえすれば家を出ていける。そう思って残りの時間を耐え抜こうと思っていた矢先、新たな事件が起こります。

私は、想定よりも何か月も早く、家出をすることになるのでした。

次回は、その事件と、ついに実行された家出について、記事にします。

 

 

それでは、今回はこの辺で。

 

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