「大学進学」が人生の「正解」ではないという話。
皆さん、こんにちは。
本日は、私が「大学進学」について思うことを記事にしようと思います。
簡単に今回の要点をまとめると、
・なりたい仕事が決まっているのなら、高卒の方がよっぽど良い
・「大学進学」が人生の選択肢を「狭める」こともある
この二点になります。
それでは、ぜひ最後までご覧ください。
「大学進学」で人生が壊れた私
まずは、私自身が「大学進学」を選び、そして大失敗をするまでの経緯をお話します。
私の高校時代の夢は、公務員でした。
また、「大学に行きたい」という意欲も殆どありませんでした。
担任の先生から「高卒枠で公務員になるのはどうか」と薦められたこともあって、「高卒で就職するのも良いよなぁ」とぼんやり考えていました。
しかし、下の記事で述べたような出来事があったり、
祖父母に「大学に進学しろ」と強く言われたこともあったので、
大学に進学することにしました。
nonbiri-setsuyaku.hatenablog.com
大学に進学したことは、人生最大の「失敗」となりました。
何がまずかったのか。
1つ目は、「特に学ぶ意欲もなく」進学したことです。
大学で学びたいことなど一つもなかったため、講義は全く面白くありませんでした。
「卒業さえできればいいか」と考え、簡単な講義だけを選び、
講義中はずーっとソシャゲか動画を観る日々を過ごしました。
完全に時間をドブに捨てていたと思います。
2つ目は、大学進学により就活が「不利」になってしまったことです。
私は地方の某国立大学に進学したのですが、「OBの殆どが大学周辺の企業に就職している」という状況でした。
大学3年生だった私は、田舎の雰囲気が本当に嫌になっており、「関東の企業に就職したい」と就職活動を行いましたが、
いわゆる「Fラン大学」と同じ扱いを受けました。
関東では無名の地方国立大学に進学したところで、就活に有利に働くことはなかったのです。
「地方国立大学<金さえあれば入れる私立大学」の構図は、間違いなく存在していました。
3つ目は、大学に進学したことで「働けない体」になってしまったことです。
私が通っていた学部は、大学内でも有名な「アカハラが横行する学部」でした。
毎年のように自ら命を絶つ学生がおり、その理由も「教授からのハラスメント」でした(その学生と知り合いだった先輩の話)」。
立地もひどく、周囲に娯楽施設は1つもありませんでした。
そのため、退学者も多く、知人だけでも2~3人、退学しています。
結局私も、担当の教授からハラスメントを受け、心の病気になり、退学しました。
大学に進学して就職するどころか、「就職できず、一生つきあわなければならない病気にかかる」という結果になってしまったのです。
「大学進学」のリスクは想像以上に大きい
さて、ここからは先ほどまでのお話を踏まえたうえで、「大学進学」のリスクについて書いていきます。
就職できなければ、金も時間も無駄になる
真っ先に挙げられるリスクはこれでしょう。
今や大学に進学するのが当たり前とまで言われる時代。
「売り手市場」なんて言われてはいますが、人手不足なのはブラック企業だけ。
就職活動は本当に大変です。
いくら大学で良い成績を残しても、就職できなければ意味がありません。
ただ、これは「どんな場所でも就職すればそれで良いのか」という話の裏返しでもあります。
実際、大学生の多くが「就職出来ればよい」という「妥協」で、希望すらしていなかった企業に就職しています。
果たして、そんな就職に意味はあるのでしょうか。
大学側も、「就職率」を上げたいので、無理やりにでも就職させようとしてきますが、
4年間かけて、希望する企業や職に就けなかったら嫌ですよね。
でも、「就職できないより良いよね」という考えに誘導されてしまうものなのです。
大学に進学することが、選択肢を「狭める」ことにもつながる
「せっかく大学に入ったんだから」という考えで、将来の選択肢が狭まることもあります。
具体的には、「高卒でも入れる企業には入らない方が良い」といった考えなど。
「選択肢を広げるために大学に入るんだ!」と言っていたはずなのに、逆に狭くなってしまうんです。
「高卒でもできる職」に就くと、それはそれで大変
とはいっても、高卒で入れる企業に入ったりするのも大変です。
4歳も年下の人たちと一緒に働くのですから、人間関係の構築も難しいですし、
同い年、年下の上司も沢山いるでしょう。
大卒ということで、お給料は少し多めに貰えるかもしれませんが、経験や技術はお金では買えません。
「高卒で入っておけばよかったな」と後悔することもあるでしょう。
大学に入る前に、考えてほしいこと
さて、ここまで私自身の経験をもとに、「大学進学」が積極的におススメできるものではないということを話しました。
この記事を読んでいる高校生の方。またその親御さんには、大学へ進学するかどうかについて、改めてこれから書くことについて考え直してみてもらいたいです。
大学に進学する=「大金を払ってでも勉強したい」という意思表示
「なんとなく」大学に進学すると、大抵良いことはありません。
大学に入ってでも、勉強したいことはありますか?
就職できなくても、「勉強できたから良かった!」と胸を張れる未来が想像できますか?
まずはこの2つについて、考えましょう。
就職を見据えて...本当に大学に行く必要はあるのか?
次に、将来の夢をしっかりと考えてみてください。
もし、大学に入らなくても飛び込んでいける分野なら、高校卒業後すぐに就職した方が絶対に良いです。
大学生活は長いので、その間に状況が大きく変わってしまうこともあります(コロナなんてその最たる例ですよね)。
大学に行かなくても就職が出来るのなら、4年間も時間を無駄にする必要は無いわけですから、「大学に進学しない道」を選択肢に入れるべきです。
大学の「立地」を確認しよう
「大学に進学する!」と決意した方には、進学予定の大学について、主に下の2つを確認していただきたいです。
・大学の周囲に娯楽はあるか?
・一生その土地に住んでも良いと思えるか?
進学するということは、大学の近くに最低4年間は住み続けなければならないということです。
遊びに行ったりできる場所が無い限り、とても暮らしてはいけないでしょう。
精神的にも悪影響で、良いことは一つもありません。
また、就活に失敗したとき、「大学周辺の企業に就職する」という選択肢を取れるようにするために、「その場所で一生ストレスなく生活できそうか」、ということを考えておくと良いでしょう。
可能な限り、将来働きたいと思う土地にある大学に進学するべきだとは思いますが。
おわりに…フラットな視点で将来を考えよう
昨今は「大学に進学することが基本」という社会になっています。
しかし、「大学進学以外の選択肢は無いんだ」と考えることは、非常に危ういです。
このことに限らず、先入観や周囲の意見に囚われず、フラットな視点で物事を考えることは大切です。
私のような失敗をしないためにも、是非ご自分の将来について、しっかりと考えていただければと思います。
それでは、今回はこの辺で。